オオタイクオ・・・過去・現在・これから展は2022年3月26日~4月3日まで
京都烏丸丸太町夷川通のアートステージ567にて開催しておりました
(コロナ感染が不安な中 沢山の方にお越しいただきありがとうございました)
◎展覧会について

デザイナーのIKUO は 英国の大学でファッションを学んだこともあり
生活発想の服作りを基本として 服だけが目立つのではなく
着る人をより素敵に見せるために お客様の好みに合った素材で 
様々なニーズにあったデザインを提案してきました

18 歳でファッションデザイナーを目指して 当時京都東山の今熊野にあった京都市立芸術大学に入学してちょうど50 年 テキスタイルデザインコース
卒業と同時に英国留学
6 年間のイギリスでの生活は デザインに対する考え方だけでなく
その後の生活にも大きく影響をあたえてくれました。

様々な人との出会いと導きで 独特の服作りを続けて来ましたが
この度 より豊かに気持ちいい生活をするお手伝いとして
インテリア感覚の「布を使ったアート作品」を企画し
現在こだわってデザインしているアート感覚の服と合わせて
今までやってきた事の流れも見ていただけるような展覧会を
心がけて準備しています

冬のロンドンで撮った街路樹の枝を拡大した写真をもとに作った
オリジナルプリントや ヨーロッパの高級素材を使用したデザインの服を
はじめ 京都のウルシ作家中嶋紫都さんのウルシ素材を使った作品・
インドネシアの本格的バティック素材を使用した服等
既製品には見られないタイプの服も実物と写真を合わせて展示しています

“過去・現在・これから展“では 50 年前にタイムスリップしたかのような 
またイギリスの古民家を思わせる懐かしさを感じる ユニークな
京都のギャラリーをあえて選んで 日本人の生活に溶け込む和の感覚
の作品にも焦点を当てています

またアートステージ567の独特の雰囲気に合わせた 私の中の和の感覚のファッション作品も展示していますので
一味違った装いの世界もご覧いただけたらと思っています

 ( 別コーナーでは、今までお見せしたことの無い英国留学時代の作品や、
  有楽町マリオンでの東京デビュー当時のファッションショーも写真等で
準備しております)
アイ・デザインの服作り
生活発想の服作りを基本として 服だけが
目立つのではなく 着る人をより素敵にみせるために
お客様の好みに合った素材で
様々なニーズにあったデザインで提案しています

独特の立体裁断によって出来上がった
シーチングを使った仮縫いのフィッティングにより
バランスを整えながら 動きやすさや
お客様の体形がより美しく見えることを確認した後
最終的な型紙を作成し縫製が始まります

一般女性にとって服を選ぶ時に考えるのは
どのような場で どのように見られたいかが一番の
ポイントになりますが お客様によって求める視点が
違いますし 本人が気に入っていても 周りの人から
自分がどのように見られているかによっても
服の評価が変わったりします
さらに着る人のその時の気分によっても
左右されるのが 服作りの難しいところです
TREE BRANCH(木の枝) By IKUO
2008年ロンドンのリージェントパーク近くの住宅街
St. John's Woodで撮った街路樹の写真をもとに
特大サイズの木の枝プリントを作りました
大胆なガラを生かし 着易さも考慮した前開きの
ドレープ使いブラウスは アイ・デザインの
人気デザインの一つとなっています

厳しい寒さのスコットランドでは
降り積もった雪を背景に
レースのように美しい木のシルエットや
都会ではあまり 気にしたことの無かった
朝焼けや夕暮れの時の幻想的な空を背景に
見せる木の枝のシルエットに魅せられ
無数の写真を撮っていました
木の枝をテーマとしたアート作品は その時受けた
印象をもとに 日本の住環境を考慮した
気持ちのいい生活のお手伝いとして生まれました

オオタイクオ
◎IKUO ART & FASHION
オオタ イクオ・・・過去・現在・これから展
案内はがき
◎オオタイクオ・・・過去・現在・これから展
展覧会会場

アートステージ567(京都)
京都市中京区夷川通烏丸入巴町コロナ堂(1F・2F)

◎過去・現在・これから展を準備して(あとがき)

仕組まれたかのような人との出会いで次々と広がっていった私の仕事でしたが
拠点を大阪に移して芸術的な服作りを始めようと考えていた時に
京都のウルシ作家 中嶋紫都さんとの出会いがあり
そのことがきっかけで 東京のB'sカンパニーとも縁ができ
少しだけではありますが現在も東京の仕事を続けております

今回の展示の為にお客様から 数々の思い出の作品をお借りしましたが
古くからのお客様の中には 30年以上にもわたって服を作らせていただいている方も多くおられます

大阪の母の仕事を引き継いだ時から 全く宣伝もしないで 紹介のお客様のみで進めてきましたが
ウェディングドレスから ユニホームにわたるまで 求められるまま
常にその時点でのベストな仕事をして来たと自負しております

音楽関係のお客様も多く 一般的なデザインとは違った作る楽しみも経験させていただきましたし
トップ・キャリアウーマンとして活躍されていたお客様も多かったので
シーズン毎のファッショナブルな装いも 数多く手掛けさせていただきました

68歳になり コロナ騒動で時間的な余裕ができたこともあり 今回の展覧会をきっかけに
これからは服だけでなくアートの世界にも挑戦しようと考えております

私に多くのユニークな服作りの機会を与えて下さった これまでの多くのお客様に感謝して
今回の展覧会の挨拶とさせていただきます
2022年5月 オオタイクオ

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